私は日頃から喧嘩が絶えない不仲な両親の元で育ちました。
そのせいか子供の頃から今に至るまで対人関係で苦労することも多く、4つ年下の妹もちょっと普通の人とは違った(良く言えば個性的な 笑)性格です。
何もかも家庭環境のせいにするのはズルいと自分でも分かっていますが、それでも両親の不仲の影響をまともに受けて育った私たち姉妹は大人になってからも人間関係で普通の人達以上に苦労しています。
私が結婚するときに母から「両親揃って式に出席できてよかった。 離婚せずに我慢してきてよかった」とこぼされましたが、母には言わずに黙っていた言葉があります。
それが
「むしろ離婚してくれてたほうが私たち姉妹は楽だったんだよ」
という私(と妹)の心の声です。
でも、この手の感情って自分が経験してみないと絶対に分からないと思うんです。だから母にも分かるわけがない。
そう思ったので、当時の私たちがずっと感じてきた気持ちは今でも両親には伝えていません。母からすれば「今頃そんなこと言われたって!!」だと思いますし 笑
じゃあ、一体なぜ母にも言えなかったことをここで書いているのかといいますと、シングルマザーの道を歩むかもしれないみなさんには両親の不仲や離婚が子供に与える影響を知っておいていただきたいからです。
この記事の目次
両親の不仲が子供に与えてしまう5つの悪影響
(私の両親のように)日常的に夫婦喧嘩が行われているような家庭で育った子供に出てしまう影響が5つあるそうです。
妹と私自身を客観的に見て「あー これかなり当たってるよ 笑」と思いましたので、かなり信ぴょう性は高いと思います。
1. 不仲の原因が自分にあると考えてしまう
父親も母親も子供にとっては大好きで大切な存在です。
父親だけとの時間、母親だけとの時間はとっても楽しいのに、2人が揃うと喧嘩になる。
小学生くらいまでの子供にとって
「私が何とか2人を仲良しにさせなきゃ!」
「2人の仲が悪いのは、もしかすると私のせいなんじゃないか?」
と感じてしまうのはとても自然なことです。
そして、このように考えた子供がどうなるかというと・・・「自分のせいで色々なことがうまくいかなくなる」と思い込んで成長しているので、人とのコミュニケーションを積極的に取ることができない性格に育って、結果として、その後の人生でコミュニケーションそのものが苦手になる可能性が高くなります。
不思議と?私は友達も多くコミュニケーションは得意な方ですが、妹はかなり重度のコミュニケーション障害を今でも抱えています。
2. 結婚に否定的なイメージをもつ
必ずという訳ではありませんが、アラフォー未婚の友人女性には不仲の両親に育てられた人がとても多いです。
もちろん家庭の影響だけが原因だとは思いませんが、「結婚してもどうせうまくいかないんじゃないか?」という考えが婚期を逃してしまった可能性や、「異性と喧嘩をした時に、どうやって歩み寄って仲直りするのか?」という成功体験を子供の頃に全く経験できていないことなどが影響しているような気もします。
あっ、私が離婚したのはこの影響のせいではないですよ!元旦那の浮気です!! 笑
3. 年上の異性を求める
これ。まんま私たち姉妹に当てはまってます 笑
私と妹の恋愛遍歴をここでご紹介するつもりはありませんが、この話を初めて知ったとき「父の愛を男に求めちゃってたのかー。なるほど彼氏が年上ばっかりだった訳だ…」と刺さりまくりました。
不仲な家庭で育った場合、日中の多くの時間を母親と過ごすことになります。
愚痴をこぼす相手がいない母親は、私と妹に父親(母からすると旦那)の悪口をいっぱいこぼしていました。
そうやって悪口のシャワーを浴びた子供が、帰宅した父親に素直に接することが出来ないのは当たり前です。そうして段々と父との距離が開いていった私たち姉妹は、年上の男性に恋に落ちるようになっていきました。そして学生時代は随分と痛い目にもあいました。(妹はいまでも痛い目にあっています)
お父さん・お母さん、あなたたちのせいだからね!!
4. 他人を愛することができなくなる
正確には「愛せない」のではなくて「愛し方が不器用で不自然」ということだと思います。まんま私がこれ 笑
中学生くらいの頃に「好きな人には素直になれない」という経験をしたことありませんか?
これ中学生だから可愛いのです。高校生でもギリギリ可愛いと思う。
でも、アラフォー女が「好きな人には素直になれない♡」なんて地雷すぎます 笑
私が男だったら絶対に私みたいな女めんどくさいと思う。
この性格のおかげで、特に高校生から社会人数年目まではとっても苦労しました。自然な感じで男に可愛く近づいていける女友達たちが羨ましくて羨ましくて仕方がなかったです。
更に、この性格のせいで「私をうまく転がしてくれるのは年上男性」という無限ループに拍車がかかっていた気がします。
自分の話ばかりになってしまいましたが、まとめると「愛情表現がとっても苦手な子供に育つかもしれないので、(両親が仲悪かったとしても)子供のことはちゃんと抱きしめて大好きって伝えてあげてね!」ということです。
5. 人を信じることができなくなる
特に上辺だけ取り繕っている両親の下で育つと(そして双方からお互いの悪口を聞かされていると)確実に人間不信が刷り込まれます。
うちの両親の場合は(良くも悪くも)父親は割と裏表がなかったのですが、母が凄かった。
「日中に聞かされ続けた父の悪口はどこにいったの?」というくらいに(喧嘩をしていない日の)母の父に対する言葉は真逆で感謝に溢れていました。
おかげで(このせいだけではないと思いますが)、私も妹も空気読む力が子供の頃から強化されました!(この能力は社会に出てからかなり活用させてもらっています(*^_^*))
昼間と夜で母の言ってることが全然違う。でもどっちも大好きな母なのです。
「状況に応じて正解はコロコロ変わるんだ」
「何が正解かなんてどーでもいい。その場に合わせてうまく立ち振る舞うことが一番大事」
というメッセージを受けて育った私は、(恋愛はとっても苦手ですが)普通の人間関係では天性の八方美人(←恐らくいい意味で)として、友人知人から重宝されています。
一方で妹は人とのコミュニケーションがとっても苦手な人間になってしまいました。
繰り返しになりますが、私たち姉妹には当てはまることだらけのこの5つの悪影響は決して両親の不仲の影響だけではないはずです。
それでも少なからず私たちに悪い影響を与えました。私と妹の人生を狂わせてきました。
だからこそみなさんにお伝えしたいのです。
子供のことを本当に思うのであれば我慢しないで離婚してほしいと。
ただし離婚のタイミング・子供への伝え方もとっても大事なので、次はこちらのポイントについて解説します。
子供へ離婚を伝えるときに注意したい4つのポイント
前章では「子供のためにも離婚を我慢しないで欲しい」とお伝えしました。
でもポーン!と自由なタイミングに離婚していいという訳ではもちろんありません。
そこで「子供への離婚の伝え方」と「子供にとって最適な離婚のタイミング」についてご紹介させて頂きます。
嘘の理由で誤魔化さない
旦那/奥さんと離婚して子供を引き取った。
「ねえ なんで おとうさん/おかあさん きょうもいないの?」
不安になったお子さんは必ず(何度も何度も)聞いてくることでしょう。
この時に「子供に何度も聞かられるのが嫌だから」という理由で(後で塗り替えられない)嘘の理由を伝えるのは絶対にダメです。
一番良くない例として有名なのが「おとうさんは事故で死んでしまったの」というやつです。
「おしごと忙しくて帰ってこれない」とか「病気でびょういんにいる」とかであれば後で塗り替えられますが「死んでしまった」人は生き返りません。
「大人になったらちゃんとわかってくれる」
「子供の間は『死んだこと』にしておいた方が説明しやすい」
というのは親のエゴです。
最後の挨拶も出来ずに片親をなくしてしまったという現実と折り合いを一生懸命つけた子供が、後日、本当のことを知ってしまうと、あなたのことを信頼できなくなってしまいます。
そして親を信頼できない子供は「自分にも自信がもてない」まま成長してしまいます。
離婚した相手の悪口を言わない
子供の純真な質問を避けるために、そして自分の決断が間違ってなかったことを自分に言い聞かせるために「あの人はこんなに酷い人だった」と、離婚した相手の悪口をついつい口にしてしまうこともあると思います。
でも、これは本当は子供にとてもよくない影響を与えてしまうんです。
どんなに仲が悪かったとしても(酷い浮気をされたとしても)あなたには相手を非難する権利がありますが、子供にはそのことは言わないで下さい。
綺麗事に聞こえるかもしれませんが、子供にとっては血の繋がったたった1人のおとうさん/おかあさんです。
社会人になって自分で判断が出来るようになるまでは「離婚した相手の悪口は言わない」ようにしてあげて下さい。お子さんたちのために。
子供に「自分のせい」だと思わせない
子供は誰でも自意識過剰です。全ての物事に自分を関係させて考えてしまうものです。
そのため離婚についても「ぼく/あたしのせいなんじゃないか?」と考えてしまったり、「もしかして、ぼく/あたしが嫌いだからリコンしたんじゃないか?」とさえ考えてしまうこともあります。
だからこそ何度も何度も
「あなたのせいじゃないのよ」
「パパもママもあなたたのことが大好きなの」
と子供に伝えて、自責の考えから救ってあげて下さい。
離婚は子供にあわせた最適なタイミングに
多感な時期には子供自身の受け止め方に加えて、子供の同級生たちの受け止め方も関わってきます。特に離婚のタイミングで苗字が変わる場合や、中学生くらいの思春期まっただ中の離婚の場合にはお子さんのケアには細心の注意をしてあげて下さい。
逆に、小学校低学年までや高校入学後(可能ならば大学入学後)であれば子供への負担は少なくなるようです。
離婚のタイミングは慎重に判断していただきたいと思いますが、浮気の証拠は手遅れになる前(証拠が揃えられる間)に押さえて下さい!
申し遅れました。数年前に当時の旦那の浮気を発見、現在は離婚して幸せな日々を送っているRAYです。